滋賀県で居酒屋を営む矢野様が考案された「御酒銘帳(ごしゅめいちょう)」の商標が、このたび無事に登録されました。
日本酒文化を守りたいという想いから生まれたこの新しい取り組みは、地元滋賀だけでなく全国の日本酒ファンの注目を集めています。
今回は、商標登録の背景にある矢野様の想いと取り組みをご紹介します。
■日本酒離れを止めたい──居酒屋おかみの使命感
「最近は若い世代のお客様の日本酒離れが進んでいます。
酒蔵さんが廃業される話を聞くたびに、本当に淋しい気持ちになります。
このままでは素晴らしい日本酒文化が失われてしまう。
少しでも日本酒に興味を持ってもらえるきっかけを作りたいと思いました。」
滋賀県は古くから酒造りが盛んな地域。
その滋賀で居酒屋を切り盛りする矢野様が感じた「日本酒文化を守りたい」という想いが、今回の取り組みの原点でした。
■神社の御朱印から生まれたアイデア「御酒銘帳」
「御酒銘帳」を思いついたのは、友人と神社を参拝したときのこと。
友人が御朱印帳を手にしていたことがきっかけでした。
「御朱印の列に並んでいるときに、『日本酒の銘柄を帳面に集めたら楽しいかも』と思ったんです。
それが“御酒銘帳”のアイデアになりました。」
御酒銘帳とは、御朱印帳のようなノートで、居酒屋で日本酒を飲んだときに店主がその銘柄を記帳してくれる仕組みです。
お客様は御酒銘帳を購入し、飲んだお酒を記録しながら味わいを振り返ることができます。
“飲む楽しみ+記録する楽しみ”で、日本酒の魅力を再発見できる新しい体験型コンテンツです。
■商標登録でブランドを守る──信頼の証として
矢野様は、このユニークなネーミングを守るために商標登録を決意されました。
「御酒銘帳という名前は真似されやすいと思いました。
せっかく生まれたアイデアを守るためにも、商標登録をしておきたかった。
また、きちんと登録していることで、事業の信頼性も高まると思いました。」
今回の登録により、御酒銘帳という独自のブランドを安心して広めることができるようになりました。
■AIよりも専門家へ──正確で安心の手続き
昨今、AIを用いて業務を効率化することが流行りとなっています。しかし、AIに対してどのように質問すればよいのかわからない。また、質問の仕方で答えが変わるので、自分に合った正確な答えかも不安になります。
「やっぱり、人と人のつながりを大切にし、最終的には専門家の先生に相談してよかったです。」
AIが普及する時代でも、専門家によるサポートの安心感は変わりません。
実務経験に基づくアドバイスが、スムーズな商標登録につながりました。
■SNSやメディアで話題拡大中!
現在、御酒銘帳はインスタグラムなどSNSで注目を集め、新聞・ラジオなどのメディアでも紹介されています。
さらに異業種交流会にも積極的に参加し、地域発のアイデアとして話題が広がっています。
「御酒銘帳を通じて、日本酒を飲む楽しさを再発見してもらいたい。
そして、酒蔵さんたちの想いを未来につなげたいです。」
矢野様の御酒銘帳は、「地域の伝統 × 現代の発想」が融合した素晴らしいアイデアです。商標登録によってブランドの保護と信頼性が確立し、今後の展開がますます楽しみです。
矢野様、このたびは商標登録おめでとうございます。